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40歳、50歳以上で空手を始めたい方へ

40・50代以上で空手を始めたい方へ、知ってほしい4つのポイントを解説します。

 

1 無理をしない

 

2 健康への気配り

 

3 練習の注意点

 

4 日常生活に応用

 

5 モチベーションを高める

無理をしない

ジムなどにも行ったことが無く、40歳以上で空手を始める方は、身体を少しづつ空手という運動に慣れさせていく事が重要です。

若い時に空手に限らずスポーツをやっていた方は、空手を始めるに当たって昔の感覚でやってしまうと、今の身体にはよくありません。

若い人と、同じ動きを求める教室を選ぶのは、避けた方がいいでしょう。

始めは、物足りないぐらいの感じでOKです。

焦りは禁物。長い目で生涯武道として取り組んでいきましょう。

身体への負担が大きく感じると、次の練習に行くのが億劫になってしまいます。

道場の人達と話をしに行こう、ぐらいのつもりで行きましょう。

年配の方には、若い人とは違う空手があります。

相手との間合い、タイミング、戦略、心法 などを深めるといいです。

 

健康への気配り

空手を始めて、健康を害してしまっては元も子もありません。

空手の練習も、スピードを意識せずに、力を抜いて身体に楽な動きを心がけましょう。

故障している所があれば、サポーター等を有効に使ってケガを予防しましょう。

練習後、帰宅したら仰向けになり、足をイスなどに乗せて、足の血液を心臓に戻しましょう。

疲労の回復が早くなります。これは、疲労回復にとても効果的です。

又、芦原空手では、準備運動が体系化されており、順番を覚えておけば健康法として役立ちます。

これにプラスして、空手の呼吸法(息吹や前払い等)もやりましょう。

さらに歳を重ねて、速い動きが出来なくても、初心の型や、投げの型等を体操の代わりにやると、生涯武道になります。一生モノの宝物になるでしょう。

 

練習の注意点

シニアで試合等を目指している方を除いて、空手を長くやろうと思われている方は、ミットトレーニングやウエイトトレーニングは、身体に負担のない程度でやる方がいいと思います。

ウエイトトレーニングは、自分の体重を用いた(自重)腕立て伏せやスクワットを、スローでやる(スロトレ)事をお勧めします。

ゆっくりやることで、軽い負荷(体重)でも、高負荷でやるのと同程度の効果があるとされています。

シャドウやコンビネーションなどもあまりスピードを出さずにやりましょう。

ハイスピードで、技を出すと反動が自分の体にきます。

技のフォームやコースを、ゴルフやバットの素振りのように丁寧にやりましょう。

又、二人組で行う、約束組手やスパーリング(軽めの自由攻防)でテクニックやタイミング、読みを磨きましょう。

ポイントは、無理をしない、ケガをしない事です。

護身技や、武器術なども研究する事も、生涯武道としての空手に有意義です。

道場で教えてもらえるもの以外でも今は、DVDやユーチューブ等で研究できます。

自分の為になるものは、どんどん吸収しましょう。

 

日常生活への応用

まず、空手を始めた事にプライドを持ってほしいと思います。

全世界には、いろいな会派や流派はありますが、空手という武道であることに変わりはありません。

又、自分の所属している会派・流派も、日本全国に同じ同志がいます。

フェイスブックをやっている方なら、世界中の空手の仲間と繋がることができます。

毎日の、いろいろなストレスなども、海外で同じ道着を着て空手を練習している子供達の動画を見ると吹き飛びます。

空手を始める事は、ジムなどでエクササイズするのとは、ちょっと違います。

空手という日常生活とは、全く異なる世界に身を置くことで精神的な事も含めて、

身体と心を成長させることができます。

空手の時間に、空手だけを考えて真剣にやる事で、ストレスも解消できます。

道場には、様々な職業の方も来られています。

そういう方々と同じ志を持って友人、知人となれるのは貴重です。

空手には、護身という側面もあります。

護身は、ただ暴漢に襲われた時の対処というだけでなく、道を歩いているときは歩きスマホをしない、危険な場所に近づかない、車は常に冷静に運転することを心がけるといった事も含まれるのです。

 

モチベーションを高める

練習のモチベーション、やる気を高めるためには、自分に対しての心の問いかけが必要です。

元々、こういった事は、人から教わるのではなく、自分自身の問題としてとらえるものだと思います。

黒帯を取ってスグにやめる方が、過去に数人いました。

黒帯は、昇段してすぐその実力になるのではなく、黒帯を締めて道場に立ち、組手、指導等の経験を経てなるものです。

初段取得は、黒帯を締めてやっと、空手、サバキの入口に立ったところです。

試合という、具体的な目標を持つ以外に、自分自身の具体的な目標を持ちましょう。

基本、型の見直し、姿勢、呼吸、タイミング等を突き詰めてやれば、テーマはいくらでも見つかります。

現在は、動画、書籍等、いくらでも研究材料が見つかります。

やめてしまえば、残念ながら、ただ空手をやった事のある人です。

空手に限らず、武道系の雑誌、劇画などもモチベーションを高めるために有効です。

若い時にやっていた空手を、様々な事情で中断された方が、再開されるケースがよくあります。

そうした方が、生涯武道として空手を捉え、少しでも空手が、その人生のお役に立てれば素晴らしいことだと思います。